割り算の筆算プリントの選び方|答えつき練習問題と進め方

机の上に重なった練習プリントと鉛筆を持つ子どもの手元と、割り算の筆算プリントの選び方を紹介する記事タイトル

当サイトは文部科学省の学習指導要領や国立教育政策研究所の調査など公的機関の情報と、教材・サービスの公式サイトの公開情報をもとに編集部が独自に執筆しています。教え方や書き方は学校・教科書によって違うことがあるため、学校で習った方法も大切にしてください。記事内には広告を含む場合があります。

わり算の筆算が始まって、家でも練習させたい。でも、割り算の筆算プリントを探してみると種類が多すぎて、『結局どれを選べばいいの?』と迷ってしまいますよね。

結論から言うと、筆算プリントは「型を覚える」「スピード」「ミス探し」のどれが目的かを先に決めると、選ぶ問題と量が自然に決まります。

この記事では、目的ごとのプリントの選び方と、答えつきの練習問題、進め方のコツを紹介します。

目次

筆算プリントは「型を覚える・スピード・ミス探し」で選ぶ

先に結論

筆算プリントは、今の子どもに必要な目的を1つ決めてから選びます。やり方があやしいなら「型を覚える」、やり方は分かるけれど遅いなら「スピード」、うっかりが多いなら「ミス探し」です。

『たくさん解かせれば、そのうちできるようになるのでは』と思う方も多いはずです。

ただ、目的が合わないプリントをいくら解いても、つまずいている所はなかなか直りません。まずは、子どもが今どの段階にいるかを見てみてください。

目的こんな時に選ぶ問題1日の量のめやす
型を覚えるやり方の順番があやしい同じ形の問題が並んだもの。数が小さく、やさしい少なめ。1問ずつ声に出して確かめる
スピードやり方は分かるが、時間がかかる解き慣れた形の問題がたくさん並んだもの多め。時間をはかって、前の自分とくらべる
ミス探し分かっているのに、うっかりが多い0がある、繰り上がりが続くなど、間違えやすい形が混ざったもの少なめから普通。1問ずつ確かめ算までする

量は「少なめ」「多め」と書きましたが、子どもの集中力や宿題の量によって変わります。毎日少しずつ続けられる量を、親子で決めてみてください。

筆算プリントを型を覚える・スピード・ミス探しの3つの目的で選ぶ図解

目的を見分けるチェック

どの目的が合っているか分からない時は、1枚解いてもらって、次の点を見てみましょう。

どの目的のプリントが合うかのチェック
  • 手順の途中で手が止まる問題が多いなら「型を覚える」
  • 全部正しいのに、とても時間がかかるなら「スピード」
  • やり方は合っているのに、答えだけ違う問題があるなら「ミス探し」
  • 同じ所で何度も間違えるなら、その形だけを集めた「型を覚える」

ミスの中身をもっとくわしく知りたい方は、筆算が苦手な子のつまずきと計算ミスを減らすコツも参考にしてみてください。

学年と計算で選ぶ筆算プリント・筆算問題

先に結論

筆算プリントは、学校で習っている計算と、その一つ前の段階から選ぶのが基本です。先の学年の問題に急いで進むより、今の段階を確実にするほうが、あとの計算が楽になります。

学習指導要領(平成29年告示)では、足し算・引き算の筆算は2年生、かけ算の筆算は3年生、わり算の筆算は4年生で学びます。教科書によって前後することがあります。

それぞれのプリントを、やさしい順に並べると次のようになります。

計算主に習う学年プリントを選ぶ順番
足し算の筆算プリント2年生から繰り上がりなしの2桁、繰り上がり1回、3桁、繰り上がりが続くもの
引き算の筆算プリント2年生から繰り下がりなしの2桁、繰り下がり1回、3桁、0から借りるもの
かけ算の筆算プリント3年生2桁×1桁、3桁×1桁、2桁×2桁、0がある数
わり算の筆算プリント4年生2桁÷1桁、3桁÷1桁、商に0が入るもの、2桁でわるもの

筆算プリントは2年生なら足し算・引き算から

筆算プリントを2年生で使うなら、まずは足し算と引き算です。最初は繰り上がりや繰り下がりのない問題で、位をそろえて書く形に慣れていきます。

『簡単すぎるのでは?』と思っても、最初の数枚は書き方の練習と考えてみてください。ここで形が身につくと、繰り上がりが出てきた時につまずきにくくなります。

掛け算の筆算プリントは九九の確認とセットで

掛け算の筆算プリントでつまずく時は、筆算のやり方より九九があやしいこともあります。

かけ算の筆算の問題で同じ段のミスが続く時は、その段の九九を少しだけ練習してから戻ると、ぐっと解きやすくなりますよ。

割り算の筆算プリントは段階を細かく分ける

割り算の筆算プリントは、段階を細かく分けて選ぶのがコツです。わり算の筆算は「たてる・かける・ひく・おろす」をくり返すので、やることが多いからなんです。

1桁でわる問題が安定してから、2桁でわる問題に進みましょう。くわしい解き方は2桁÷1桁・3桁÷1桁の割り算の筆算で、よく出る問題を使って紹介しています。

補足

筆算ドリルや筆算問題集は、やさしい順に問題が並んでいるものが多いので、段階を追って進めたい時に向いています。無料の筆算プリントを使う時は、印刷する前に、今の段階に合う問題かどうかを見ておきましょう。

答えつき練習問題:足し算・引き算・かけ算

先に結論

ここからは、そのまま使える筆算練習問題です。ノートに書き写して解き、答え合わせは最後にまとめてしてみてください。問題のすぐ下に答えを置かず、少し離れた所にまとめています。

ノートに書き写す時は、1マスに数字を1つずつ書いて、位をそろえましょう。マスの使い方は筆算ノートの選び方と書き方で見本つきで紹介しています。

足し算と引き算の筆算問題

上の2問はやさしめ、下の2問は繰り上がりや繰り下がりが続く問題です。

番号足し算引き算
146+3872−45
2275+148403−168
3509+296600−254
41468+27545002−1876

引き算の3番と4番は、0から借りる問題です。十の位や百の位が0の時に、どこから借りるかを考えながら解いてみてください。

かけ算の筆算問題

かけ算は、2桁×1桁、3桁×1桁、2桁×2桁、0がある数の順に並べました。

番号かけ算
534×6
6208×4
747×26
8305×18

6番と8番は、かけられる数に0がある問題です。0の位の計算を飛ばさないように気をつけてみましょう。

例題:47×26 の解き方

答え合わせの前に、かけ算の7番だけ解き方を見ておきます。

記号千の位百の位十の位一の位
かけられる数47
かける数×26
47×6282
47×294
答え1222

1段目は 47×6=282、2段目は 47×2=94 を一つ左にずらして書きます。282 と 940 を足して、47×26=1222 です。

割り算の筆算問題(答え付き)

先に結論

割り算の筆算問題は、1桁でわる問題から始めて、商に0が入る問題、2桁でわる問題へと進めます。答え付きなので、確かめ算までして答え合わせをしてみてください。

『わり算は、何から練習させればいいの?』と迷う方も多いですよね。まずは、次の11問を上から順に解いてみてください。

番号問題種類
984÷32桁÷1桁・わり切れる
1095÷42桁÷1桁・あまりあり
1172÷62桁÷1桁・わり切れる
12615÷53桁÷1桁・わり切れる
13832÷43桁÷1桁・商に0が入る
14749÷63桁÷1桁・あまりあり
1596÷242桁÷2桁・わり切れる
1687÷212桁÷2桁・あまりあり
17762÷473桁÷2桁・あまりあり
18925÷373桁÷2桁・わり切れる
19804÷263桁÷2桁・商に0が入る
割り算の筆算プリントを1桁でわる問題から2桁でわる問題へ進める順番の図解

例題:95÷4 の解き方

10番の 95÷4 を、手順表で解いてみます。

手順すること式ノートに書く数
1十の位に商をたてる9÷4=2 あまり1十の位の上に2
2かける・ひく2×4=8、9−8=19の下に8、その下に1
3一の位の5をおろす1と5で151の横に5
4一の位に商をたてる15÷4=3 あまり3一の位の上に3
5かける・ひく3×4=12、15−12=315の下に12、その下に3

答えは 95÷4=23 あまり3 です。確かめ算は 4×23+3=95 で、元の数に戻ります。

例題:762÷47 の解き方

17番は、2桁でわる問題です。2桁でわる時は、商の見当をつけて、合わなければ直していきます。

手順すること式ノートに書く数
17÷47 は商がたたないので、76を見る76÷47=1 あまり29十の位の上に1
2かける・ひく1×47=47、76−47=2976の下に47、その下に29
32をおろす29と2で29229の横に2
447を50と見て、商の見当をつける292÷47 を 5 と見るまだ書かない
5ためしに5でかけて引く47×5=235、292−235=5757が47より大きいので、商を1大きくする
66でかけて引く47×6=282、292−282=10一の位の上に6、292の下に282、その下に10

答えは 762÷47=16 あまり10 です。確かめ算は 47×16+10=762 になります。

ここが大事なところです。引いた数がわる数より大きい時は、商が小さすぎるサインなんです。

例題:832÷4 の解き方(商に0が入る)

13番は、商の途中に0が入る問題です。プリントで間違いがとても多い形なので、手順を見ておきましょう。

手順すること式ノートに書く数
1百の位に商をたてる8÷4=2百の位の上に2
2かける・ひく2×4=8、8−8=08の下に8、その下に0
3十の位の3をおろす3÷4 は商がたたない十の位の上に0
4一の位の2をおろす32÷4=8一の位の上に8
5かける・ひく8×4=32、32−32=032の下に32、その下に0

答えは 832÷4=208 です。確かめ算は 4×208=832 で、元の数に戻ります。

練習問題の答え

ここまでの問題の答えをまとめました。わり算は、確かめ算もいっしょに見てください。

番号答え番号答え
1842423
380544222
1(引き算)272(引き算)235
3(引き算)3464(引き算)3126
52046832
7122285490
番号問題割り算の筆算の答え確かめ算
984÷3283×28=84
1095÷423 あまり34×23+3=95
1172÷6126×12=72
12615÷51235×123=615
13832÷42084×208=832
14749÷6124 あまり56×124+5=749
1596÷24424×4=96
1687÷214 あまり321×4+3=87
17762÷4716 あまり1047×16+10=762
18925÷372537×25=925
19804÷2630 あまり2426×30+24=804

13番と19番は、商に0が入る問題です。832÷4 は十の位で 3÷4 の商がたたないので0を書きます。804÷26 は一の位で 24÷26 の商がたたないので0を書き、24があまりになります。

よくある失敗
  • 商に0を書き忘れて、832÷4 を 28 としてしまう
  • あまりがわる数より大きいまま、答えにしてしまう
  • 確かめ算をしないまま、次の問題に進む

筆算プリントの進め方と丸つけのコツ

先に結論

プリントは「解く、丸つけ、直し」までで1セットです。間違えた問題を同じ日に直しておくと、次の日のプリントでの間違いが減っていきます。

『プリントを渡しても、なかなか進まない』ということもありますよね。進め方の流れを先に決めておくと、毎日の練習が回りやすくなります。

筆算プリントの1日の進め方
  1. その日の目的(型・スピード・ミス探し)を、子どもと一緒に決める
  2. ノートかプリントに、位をそろえて解く
  3. 答え付きのページや丸つけ用の道具で、答え合わせをする
  4. 間違えた問題は、どの段で違ったかを子どもが探す
  5. 同じ形の問題を1問だけ解き直して、終わりにする

丸つけは「どこで違ったか」まで見る

丸つけで答えだけを見て×をつけると、子どもはどこを直せばいいか分かりません。

×がついた問題は、途中の数を1段ずつ一緒に見てみてください。筆算の答えだけでなく、途中のどこで違ったかが分かれば、次の練習の目的も決まります。

「ここまでは合ってるね。この引き算だけ見直してみようか」
「あ、借りたのを忘れてた」

こんなふうに、合っている所を先に伝えると、子どもも直しに前向きになれます。

練習プリントの丸つけを親子で一緒にしている手元

スピードが目的の日は、前の自分とくらべる

スピードを目的にする日は、時間をはかって解いてみるのもおすすめです。ただし、くらべる相手はきょうだいや友達ではなく、前の日の自分です。

速くなっても間違いが増えていたら、その日はスピードより正確さを優先してみてください。速さは、正しく解けるようになった後からついてきます。

丸つけの手間を減らしたい時

答えのついていない筆算プリントを使う時、保護者が全部を計算し直すのは大変です。

そんな時は、筆算を表示してくれる電卓サイトなどを、丸つけ用に使う方法もあります。使い方のコツは筆算電卓・筆算アプリの使い方で紹介しています。

家でプリント練習を続けるなら

プリント練習のいちばんの課題は、問題を用意して丸つけをする保護者の手間です。続けやすい形を、家の事情に合わせて選んでみてください。

問題を探して、印刷して、丸つけして、直しを見る。毎日となると、なかなか大変ですよね。

練習の形よいところ気になるところ
自分で探したプリント子どもに合う問題を選べる探す・印刷する・丸つけの手間がある
市販の筆算ドリル・問題集やさしい順に並んでいて進めやすい学校の進み方とずれることがある
パソコンで学ぶ教材ヒントや解説を見ながら進められるパソコンなどの環境が必要

教科書に合わせた問題を印刷して解きたい時

学校の進み方に合わせて練習したいなら、教科書準拠の教材という選び方もあります。

天神(株式会社タオ)の小学生版は、教科書準拠のパソコン教材です。公式サイトでは、ほぼすべての問題にヒントと解説があり、問題をプリントして紙でも解けると案内されています。

使えるのはWindows 11搭載のパソコンで、Macやタブレットでは使えないと公式サイトに書かれています。

プリントで紙に筆算を書く練習と、画面での練習を組み合わせられるので、この記事の進め方とも相性がよい教材です。合うかどうかは、資料を取り寄せて無料体験で確かめてみてください。

家庭学習教材

教科書に合わせた問題で、家での練習を続けてみる

天神は、教科書準拠で一問一答のパソコン教材です。ほぼすべての問題にヒントと解説があり、プリントして紙で解くこともできます。資料を請求した人は無料体験も申し込めます。

資料請求無料天神の資料を請求してみる

(天神の公式サイトに移動します。最新の内容は公式サイトで確認してください)

ほかの家庭学習教材とのちがいは、筆算を家庭学習教材で練習するならでまとめています。

よくある相談:割り算の筆算プリントのQ&A

割り算の筆算プリントについては、保護者からの相談がとても多いです。よく見かける3つの相談に答えますね。

よくある相談答えのポイント
4÷6 はどう答えればいい?商は0、あまりは4
プリントの 762÷47 の答えは「14あまり54」で合っている?あまりがわる数より大きいので、商を見直す
わり算の筆算のプリントを自分で作りたい表の機能で位ごとのマスを作ると作りやすい

4÷6 はどう答えればいい?

わり算のプリントで 4÷6 が出てきて、子どもに聞かれて困ったという相談は、とてもよく見かけます。

あまりのあるわり算では、4の中に6は1つも入らないので、商は0、あまりは4です。4÷6=0 あまり4 と書きます。確かめ算は 6×0+4=4 です。

「4の中に、6は何回入る?」
「1回も入らない。だから0なんだね」

こんなふうに聞いてみると、商が0になる意味が伝わりやすくなります。

『答えが0なんて、ありなの?』と思うかもしれません。でも、筆算で商に0を書く場面とつながる、大事な考え方なんです。

762÷47 は「14あまり54」で合っている?

3桁÷2桁のプリントで、この答えで合っているか確かめたいという相談もあります。

あまりの54は、わる数の47より大きいですよね。あまりがわる数より大きい時は、まだ割れるという合図です。

確かめ算をしても、47×14+54=712 となり、762 に戻りません。先ほどの例題のとおり、正しい答えは 16 あまり10 です。

わり算の筆算のプリントを自分で作りたい

文書ソフトや表計算ソフトで、子どものためにわり算の筆算のプリントを作りたいという相談もあります。わり算の記号の形をうまく出すのが、特にむずかしいようです。

表の機能を使って位ごとのマスを作り、わり算の形は罫線を引いて表す方法があります。上の線は罫線で、左の曲がった部分は手で書き足すと決めてしまうのもひとつの手です。

形にこだわりすぎるより、位がそろって書けることを大切にしてみてください。

補足

問題文の□に何が入るか分からない時は、まずその□が「商」「かけた数」「引いた後の数」のどれかを考えてみてください。手順表の1行ずつに当てはめると、意味が見えてきます。

よくある質問

割り算の筆算プリントは、何から始めればいいですか?

2桁÷1桁でわり切れる問題から始めます。そこが安定したら、あまりのある問題、3桁÷1桁、商に0が入る問題、2桁でわる問題の順に進めてみてください。

1日に何枚くらい解けばいいですか?

目的によって変わります。型を覚える時は少なめにして1問ずつ確かめ、スピードをつける時は多めに解きます。毎日続けられる量を親子で決めるのがおすすめです。

筆算プリントの答え合わせは、どうすればいいですか?

答え付きのプリントなら最後にまとめて答え合わせをします。わり算は、わる数×商+あまりが元の数に戻るかを確かめる「確かめ算」もしてみてください。

筆算プリント無料のものと、ドリルはどう違いますか?

無料のプリントは必要な問題だけを選んで印刷できます。筆算ドリルや問題集は、やさしい順に並んでいるので、段階を追って進めたい時に向いています。

まとめ

この記事の要点
  • 筆算プリントは「型を覚える・スピード・ミス探し」の目的で選ぶ
  • 学校で習っている計算と、その一つ前の段階から選ぶ
  • 割り算の筆算問題は、1桁でわる、商に0、2桁でわるの順に進める
  • あまりがわる数より大きい時は、商が小さすぎるサイン
  • 解く、丸つけ、直しまでを1セットにして続ける
筆算ドットコム

筆算ドットコム 編集部

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