4年生の割り算の筆算|2桁÷1桁・3桁÷1桁のよく出る問題と解き方

学習机で方眼ノートに向かう子どもの手元と、4年生の割り算の筆算のよく出る問題を紹介する記事タイトル

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4年生の算数で割り算の筆算が始まると、宿題のプリントに 62÷3 や 92÷4 のような問題がずらりと並びますよね。

結論から言うと、2桁÷1桁と3桁÷1桁の割り算の筆算は、「商が何桁になるか」で3つの型に分けると、どこで迷っているかが見えてきます。

この記事では、よく出る問題を型ごとに分けて、1問ずつ手順表で解いていきます。商に0がたつ問題のやり方と、答えの確かめ方もあわせて紹介します。

目次

4年生の割り算の筆算は「商が何桁か」で3つの型に分ける

先に結論

2桁÷1桁・3桁÷1桁の割り算の筆算は、「商が2桁になる型」「商が3桁になる型」「3桁なのに商が2桁になる型」の3つに分けられます。どの型も手順は「たてる・かける・ひく・おろす」で同じですが、商を書き始める位置が違います。

『問題がたくさんありすぎて、どれから練習すればいいの?』と迷う方も多いはずです。

実は、よく出る問題のほとんどは、次の3つの型のどれかに入ります。

型割られる数商の桁数商を書き始める位置問題の例
型12桁2桁十の位の真上92÷4、76÷4、78÷3、95÷5
型23桁3桁百の位の真上629÷3、735÷5、952÷4
型33桁2桁十の位の真上156÷3、348÷6

さらに、どの型の中にも「商の途中や最後に0がたつ問題」があります。62÷3 や 81÷2 がそうです。

2桁÷1桁と3桁÷1桁の割り算の筆算を、商の桁数で3つの型に分けた図解

2桁÷1桁は「2桁1桁」、3桁÷1桁は「3桁1桁」や「三桁割る一桁」と略して呼ばれることもあります。呼び方は違っても、問題の中身は同じです。

4年生の算数で割り算の筆算を習う範囲

文部科学省の小学校学習指導要領(平成29年告示)では、4年生で「除数が1位数や2位数で被除数が2位数や3位数の場合」の計算と、その筆算の仕方を習うことになっています。

つまり4年生の算数の割り算の筆算では、割る数が1桁か2桁、割られる数が2桁か3桁の問題が中心です。

学年割り算で習うこと(学習指導要領の内容)
3年割る数と商が1桁の割り算。簡単な場合の2桁÷1桁(解説の例 80÷4、69÷3)
4年割る数が1桁・2桁、割られる数が2桁・3桁の割り算と、その筆算の仕方

教科書によって扱う時期が前後することがあります。学年ごとの流れは筆算は何年生で習う?で紹介しています。

手順そのものに不安がある時は、先に割り算の筆算のやり方で「たてる・かける・ひく・おろす」を確かめてから読むと分かりやすいです。

型1 割り算の筆算2桁÷1桁(商が2桁)

いちばん基本の型です。十の位から商をたてて、一の位で2周目を回します。

92÷4 の筆算

手順すること式ノートに書く数
たてる9の中に4がいくつ入るか9÷4=2 あまり 1商の十の位に 2
かける4×24×2=89 の下に 8
ひく9から8をひく9−8=11
おろす一の位の2をおろす1 と 2 で 1212
たてる12の中に4がいくつ入るか12÷4=3商の一の位に 3
かける・ひく4×3 をひく4×3=12、12−12=0あまりなし

答えは 23 です。

76÷4 の筆算

手順すること式ノートに書く数
たてる7の中に4がいくつ入るか7÷4=1 あまり 3商の十の位に 1
かける・ひく4×1 をひく4×1=4、7−4=33
おろす一の位の6をおろす3 と 6 で 3636
たてる36の中に4がいくつ入るか36÷4=9商の一の位に 9
かける・ひく4×9 をひく4×9=36、36−36=0あまりなし

答えは 19 です。

1周目でひいた答えが 3 と大きめなので、おろした後の 36 も大きくなります。『36÷4 は九九の何の段?』と一瞬止まる子も多いので、4の段を確かめてから進めてみてください。

78÷3 と 95÷5 も同じ流れ

問題1周目(十の位)おろした数2周目(一の位)答え
78÷37÷3=2 あまり 1、3×2=6、7−6=11818÷3=626
95÷59÷5=1 あまり 4、5×1=5、9−5=44545÷5=919

どちらも、1周目のあまりと一の位の数を合わせて、2周目で割り切れる形です。

型1でつまずいていないかのチェック
  • 十の位の数の上に、商の最初の数を書いているか
  • 1周目でひいた答えが、割る数より小さくなっているか
  • おろした後の数を、2桁の数として読めているか
  • 2周目の九九を、割る数の段で探せているか

商に0がたつ問題:62÷3・81÷2・91÷3

型1の中で、いちばん間違いやすいのが「商の一の位に0がたつ問題」です。よく出る問題のかなりの数が、実はこの形なんです。

62÷3 の筆算

手順すること式ノートに書く数
たてる6の中に3がいくつ入るか6÷3=2商の十の位に 2
かける・ひく3×2 をひく3×2=6、6−6=00
おろす一の位の2をおろす0 と 2 で 22
たてる2の中に3がいくつ入るか2÷3 は入らない商の一の位に 0
終わり残った2があまり3×0=0、2−0=2あまり 2

答えは、商が 20、あまりが 2 です。

よくある失敗

「2の中に3は入らない」と気づいたところで手が止まり、商の一の位を空けたまま「2あまり2」と書いてしまうことがあります。おろしたら、入らなくても商に0をたてる。ここだけは声に出して確かめてみてください。

0がたつ問題の早見表

同じ形の問題をまとめると、こうなります。どれも十の位で割り切れて、一の位の数が割る数より小さい問題です。

問題十の位おろした数商の一の位答え
62÷36÷3=22020 あまり 2
61÷36÷3=21020 あまり 1
81÷28÷2=41040 あまり 1
81÷48÷4=21020 あまり 1
92÷39÷3=32030 あまり 2
91÷39÷3=31030 あまり 1

『全部同じ答えに見えてくる』という声も聞きますが、まさにそこがねらいです。

形が同じだと気づけば、どの問題も迷わず「十の位でたてて、一の位に0」と進められます。

0がたつ時の書き方や、あまりの扱いは割り算の筆算のあまりと0の扱いでくわしく紹介しています。

2桁÷1桁でも商が1桁になる時

2桁÷1桁でも、十の位の数が割る数より小さいと、商は1桁になります。75÷8 がその例です。

手順すること式ノートに書く数
見る7の中に8は入らない7÷8 は入らない十の位の上には何も書かない
たてる75の中に8がいくつ入るか75÷8=9 あまり 3商の一の位(5の真上)に 9
かける・ひく8×9 をひく8×9=72、75−72=3あまり 3

答えは、商が 9、あまりが 3 です。

これは型3と同じ考え方で、「最初の1桁に入らなければ、2桁まとめて見る」です。3年生で習った「九九を1回使う割り算」に近い形なので、筆算にしなくても解ける子もいます。

型2 割り算の筆算3桁÷1桁(商が3桁)

割られる数が3桁で、百の位の数に割る数が入る型です。手順を3周します。

629÷3 の筆算

629÷3 は、型2の中でも商の途中に0がたつ問題です。

手順すること式ノートに書く数
たてる6の中に3がいくつ入るか6÷3=2商の百の位に 2
かける・ひく3×2 をひく3×2=6、6−6=00
おろす十の位の2をおろす22
たてる2の中に3がいくつ入るか2÷3 は入らない商の十の位に 0
おろす一の位の9をおろす2 と 9 で 2929
たてる29の中に3がいくつ入るか29÷3=9 あまり 2商の一の位に 9
かける・ひく3×9 をひく3×9=27、29−27=2あまり 2

答えは、商が 209、あまりが 2 です。

ここで十の位の0を書き忘れると、答えが「29あまり2」になってしまいます。商の数字が、割られる数の各位の真上に1つずつ並んでいるかを見てみてください。

735÷5 の筆算

手順すること式ノートに書く数
1周目7の中に5がいくつ入るか7÷5=1 あまり 2、5×1=5、7−5=2商の百の位に 1
おろす十の位の3をおろす2 と 3 で 2323
2周目23の中に5がいくつ入るか23÷5=4 あまり 3、5×4=20、23−20=3商の十の位に 4
おろす一の位の5をおろす3 と 5 で 3535
3周目35の中に5がいくつ入るか35÷5=7、5×7=35、35−35=0商の一の位に 7

答えは 147 です。

952÷4 の筆算

手順すること式ノートに書く数
1周目9の中に4がいくつ入るか9÷4=2 あまり 1、4×2=8、9−8=1商の百の位に 2
おろす十の位の5をおろす1 と 5 で 1515
2周目15の中に4がいくつ入るか15÷4=3 あまり 3、4×3=12、15−12=3商の十の位に 3
おろす一の位の2をおろす3 と 2 で 3232
3周目32の中に4がいくつ入るか32÷4=8、4×8=32、32−32=0商の一の位に 8

答えは 238 です。

735÷5 と 952÷4 は、どちらも周ごとに「あまり」が出て、それを次の位と合わせて進む問題です。1周目のあまりを小さく書いておくと、おろした後の数を読み間違えにくくなりますよ。

型3 3桁÷1桁なのに商が2桁になる問題

百の位の数が割る数より小さいと、百の位には商がたちません。割り算の筆算3桁÷1桁のやり方で、いちばん迷いやすい型です。

348÷6 の筆算

手順すること式ノートに書く数
見る3の中に6は入らない3÷6 は入らない百の位の上には何も書かない
たてる34の中に6がいくつ入るか34÷6=5 あまり 4商の十の位(4の真上)に 5
かける・ひく6×5 をひく6×5=30、34−30=44
おろす一の位の8をおろす4 と 8 で 4848
たてる・かける・ひく48の中に6がいくつ入るか48÷6=8、6×8=48、48−48=0商の一の位に 8

答えは 58 です。

『百の位に0を書かなくていいの?』と迷う子もいますよね。商の一番左には0を書かない、と覚えておけば大丈夫です。

156÷3 も同じ型で、15÷3=5、6÷3=2 と進めて、答えは 52 です。

型2(商が3桁)
  • 百の位の数に割る数が入る
  • 商を百の位の真上から書く
  • 例 629÷3、735÷5
型3(商が2桁)
  • 百の位の数に割る数が入らない
  • 上の2桁をまとめて見て、十の位の真上から書く
  • 例 348÷6、156÷3

最初に百の位の数と割る数を比べるだけで、型2か型3かが分かります。「最初の1桁に入るか見る」を、3桁の問題を解く時の合言葉にしてみてください。

1週間で3つの型を練習する時の例

『型が3つもあると、どう練習させればいいか分からない』という方もいますよね。

そんな時は、1日1つのテーマにしぼって、少しずつ進めてみてください。1日の問題数は少なくて大丈夫です。

日練習するテーマ問題の例見るところ
1日目型1(0がたたない)92÷4、78÷34つの手順を声に出せているか
2日目型1(0がたつ)62÷3、81÷2商の一の位に0を書いたか
3日目型1をまぜる76÷4、91÷30がたつかどうかを自分で見分けられるか
4日目型2735÷5、952÷4商を百の位の真上から書いたか
5日目型2(0がたつ)629÷3商の十の位に0を書いたか
6日目型3348÷6、156÷3百の位の上を空けたか
7日目全部まぜるこの記事の一覧から最初の1桁に入るかを見てから始めたか

間違えた日は、次の日も同じテーマをもう一度やってから進めば大丈夫です。

よくある相談:4年生の割り算の筆算でつまずく声

ここでは、ネットの相談サイトに寄せられている4年生の割り算の筆算についての声から、よく見られるものを要約して紹介します。

相談1 割り算の筆算、家でどう教えたらいい?

この春から4年生になる子どもに、割り算の筆算をどう教えたらいいか、という相談です。

『自分が習った時のことを、うまく思い出せない』という方も多いはずです。

家で教える時の順番
  1. 割る数の九九を、その段だけ唱えられるか確かめる
  2. 型1の0がたたない問題(92÷4 など)で、4つの手順を声に出して練習する
  3. 0がたつ問題(62÷3 など)を、早見表のように同じ形でまとめて解く
  4. 慣れたら型2と型3を交互に出して、最初の1桁に入るかを見分ける

教え方の工夫は筆算の教え方でも紹介しています。

相談2 割られる数が2桁になると分からず、宿題が空白のまま

4年生の子どもが、割られる数が2桁の割り算の筆算が分からず、宿題のプリントが空白や途中のまま提出されている、という相談です。

途中で止まっているなら、手順のどこかで迷っているサインです。プリントの止まっている場所を見ると、たてる・おろすのどちらで止まっているかが分かることもあります。

例えば、こんなふうに声をかけてみてください。

「どこまでできたか、指でさしてみて」
「ここで、2の中に3が入らなくなった」

止まった場所が分かれば、「入らない時は0をたてる」のように、その1点だけを練習すれば済みます。

相談3 計算はできるのに、理由の説明が書けない

4年生の子どもが、割り算の筆算の計算は正しくできるのに、なぜそうなるかの説明が書けない、という相談です。

実は、ここは多くの子が苦手にしているところなんです。国立教育政策研究所の令和5年度全国学力・学習状況調査(小学校算数)では、66÷3 の筆算で商の十の位が何を表すかを選ぶ問題の正答率は47.8%でした。

回答のポイント

説明が書けない時は、「十の位にたてた数は、本当はいくつを表すか」を一緒に考えてみてください。92÷4 なら、十の位の 2 は 20 のことです。90 を4つに分けると1つ分は20くらい、と話せると説明につながります。

よく出る問題の答えと確かめ算の一覧

最後に、この記事で解いた問題を一覧にしました。答え合わせや、家での練習問題としても使ってみてください。

問題型商あまり確かめ算
92÷4型123なし4×23=92
76÷4型119なし4×19=76
78÷3型126なし3×26=78
95÷5型119なし5×19=95
62÷3型1(0がたつ)2023×20+2=62
61÷3型1(0がたつ)2013×20+1=61
81÷2型1(0がたつ)4012×40+1=81
81÷4型1(0がたつ)2014×20+1=81
92÷3型1(0がたつ)3023×30+2=92
91÷3型1(0がたつ)3013×30+1=91
629÷3型2(0がたつ)20923×209+2=629
735÷5型2147なし5×147=735
952÷4型2238なし4×238=952
348÷6型358なし6×58=348
156÷3型352なし3×52=156
割り算の筆算の答えを確かめ算で見直す手順をまとめた図解

確かめ算は「割る数×商+あまり」です。これが割られる数に戻れば正解です。

もう一つ、あまりが割る数より小さいかも確かめておきましょう。あまりが割る数と同じか大きい時は、商をもう1つ大きくできるサインです。

答え合わせの時のチェック
  • 確かめ算で割られる数に戻るか
  • あまりが割る数より小さいか
  • 商の数字が、割られる数の位の真上に1つずつ並んでいるか
  • 0がたつ所に、0を書き忘れていないか

問題を選ぶ時のコツは、筆算プリント・問題の選び方で紹介しています。

『プリントを毎日用意するのは大変』という方もいますよね。家で練習を続けるなら、教材を使う方法もあります。

すららは、学年にとらわれない無学年方式のオンライン教材です。3年生の割り算に戻って練習し直すこともできるので、九九や割り算の基本から確かめたい時に使えます。無料体験もあります。

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筆算でつまずく所を、アニメの授業で見直してみる

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割る数が2桁になった時のやり方は、2桁で割る割り算の筆算で紹介しています。

よくある質問

割り算の筆算は何年生で習いますか?

学習指導要領では、4年生で割る数が1桁や2桁、割られる数が2桁や3桁の割り算と、その筆算の仕方を習います。3年生では、80÷4 のような簡単な2桁÷1桁の計算の仕方を学んでいます。教科書によって前後することがあります。

62÷3 の筆算の答えは?

商が20、あまりが2です。6÷3=2 で十の位に2をたて、2をおろすと3は入らないので一の位に0をたてます。残った2があまりです。

629÷3 の筆算で、十の位に0を書くのはなぜですか?

百の位でたてた後、十の位の2をおろすと、2の中に3は入らないからです。入らない時も商に0をたててから、一の位の9をおろして29÷3を計算します。答えは209あまり2です。

3桁÷1桁で、百の位に商がたたない時はどうしますか?

上の2桁をまとめて見て、十の位の真上から商を書きます。348÷6 なら、3の中に6は入らないので、34÷6 の商の 5 を十の位にたてます。百の位の上には何も書きません。

まとめ

4年生で習う2桁÷1桁・3桁÷1桁の割り算の筆算は、商が何桁になるかで3つの型に分けると、どこで迷っているかが分かりやすくなります。

型が違っても、手順は「たてる・かける・ひく・おろす」で同じです。最初の1桁に入るかを見て、商を書き始める位置を決めることから始めてみてください。

この記事の要点
  • 2桁÷1桁・3桁÷1桁の筆算は「商が2桁」「商が3桁」「3桁なのに商が2桁」の3つの型に分けられる
  • 62÷3 や 81÷2 のように、商の一の位に0がたつ問題がよく出る
  • 629÷3 は商の十の位に0がたち、答えは209あまり2
  • 3桁で百の位に入らない時は、上の2桁をまとめて十の位の真上から書く
  • 確かめ算は「割る数×商+あまり=割られる数」
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筆算ドットコム 編集部

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