筆算は何年生で習う?足し算から小数まで学年別の流れ

学習机で方眼ノートに向かう子どもの手元と、筆算を何年生で習うかを紹介する記事タイトル

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『筆算って何年生で習うんだっけ?』と、宿題を見ながら手が止まったことはありませんか。

結論から言うと、筆算は2年生の足し算・引き算から始まり、3年生で掛け算、4年生で割り算の筆算へと進みます。

この記事では、学習指導要領の学年配当をもとに、学年ごとに筆算でできるようになることと、家で先にやっておくと楽になることを紹介します。

目次

筆算は何年生で習う?先に結論を一覧で

先に結論

筆算の始まりは2年生の足し算・引き算です。3年生で3桁・4桁の足し算・引き算と掛け算の筆算、4年生で割り算の筆算と小数の筆算、5年生で小数の掛け算・割り算へと広がります。

「筆算は何年生から?」と聞かれたら、答えは2年生です。

文部科学省の小学校学習指導要領(平成29年告示)で「筆算」という言葉が最初に出てくるのが、2年生の足し算・引き算なんです。

計算筆算を習う学年学習指導要領に書かれている範囲
足し算・引き算2年生2桁の足し算・引き算と、その筆算の仕方
足し算・引き算3年生3桁や4桁の足し算・引き算の筆算
掛け算3年生2桁や3桁に、1桁や2桁をかける計算と、その筆算の仕方
割り算4年生割る数が1桁・2桁、割られる数が2桁・3桁の計算と、その筆算の仕方
小数3〜5年生3年で小数第一位の足し算・引き算、4年で小数第二位まで、5年で小数をかける・小数で割る計算

出典は文部科学省 小学校学習指導要領(平成29年告示)です。

実際にどの月に習うかは、教科書や学校の計画によって前後することがあります。学年の目安として見てください。

筆算を習う学年を2年生から5年生まで並べた図解

筆算1年生では習う?

1年生の算数では、筆算はまだ出てきません。

1年生で習うのは、1桁どうしの足し算と、その逆の引き算です。学習指導要領の1年生の内容にも「筆算」という言葉はありません。

『1年生のドリルに縦書きの計算が載っていたけど?』という方もいるかもしれません。

先取りの教材や問題集に入っていることはありますが、学校で筆算として習うのは2年生からです。

筆算2年生は足し算・引き算の筆算から始まる

2年生は、筆算そのものに初めて出会う学年です。筆算を二年生で習う理由は、2桁の計算から位をそろえる必要が出てくるからなんです。

2年生の要点

足し算の筆算は何年生かと聞かれたら、答えは2年生です。2桁の足し算・引き算を、位をそろえて縦に書いて計算します。

学習指導要領の解説では、28+57 を例に、位をそろえて書けば十の位と一の位の計算に分けられる、と説明されています。

この「分けて計算しやすくした形」が筆算なんです。

十の位一の位
繰り上がり1
28
+57
答え85

一の位の 8+7 は 15 です。5 を一の位に書いて、1 を十の位に繰り上げます。

十の位は 2+5+1 で 8。答えは 85 になります。

引き算も同じく2年生です。52−27 で見てみましょう。

十の位一の位
繰り下がり後412
52
−27
答え25

一の位は 2 から 7 がひけないので、十の位から 10 を借ります。12−7 で 5、十の位は 4−2 で 2。答えは 25 です。

足し算のくわしい手順は足し算の筆算のやり方で、引き算は引き算の筆算のやり方で紹介しています。

2年生のうちに見ておきたいこと
  • 数字を位ごとに、縦にまっすぐそろえて書けているか
  • 繰り上がりの小さい1を、決まった場所に書けているか
  • 繰り下がりで、借りた後の十の位の数を直せているか
  • 答えを見て「だいたいこのくらい」と見当をつけられるか

2年生では、九九も習います。

掛け算の筆算は3年生ですが、九九がすらすら言えるかどうかが、そのまま3年生の楽さにつながります。

筆算3年生は桁が増えて、掛け算の筆算も始まる

3年生は、筆算で扱う計算がいちばん大きく広がる学年です。

3年生の要点

足し算・引き算は3桁・4桁まで広がります。掛け算の筆算もこの学年で、2桁や3桁に1桁や2桁をかける計算まで習います。

3桁・4桁の足し算・引き算

2年生で習った筆算のやり方を、そのまま桁を増やして使います。

例えば 347+85 なら、一の位から順に計算していきます。

百の位十の位一の位
繰り上がり11
347
+85
答え432

一の位 7+5=12、十の位 4+8+1=13、百の位 3+1=4 で、答えは 432 です。

桁がずれやすいのは、85 のように桁数の違う数を足す時です。85 は一の位の 5 を、347 の 7 の真下に書くのがポイントです。

掛け算の筆算は何年生?いつ習う?

掛け算の筆算を習うのは3年生です。

学習指導要領には「2位数や3位数に1位数や2位数をかける」計算と、その筆算の仕方が3年生の内容として書かれています。

『4年生で3桁×2桁をやるのでは?』と思う方もいるかもしれません。ただ、学習指導要領では整数の掛け算の筆算は3年生の内容で、4年生に新しい項目はありません。

掛け算の筆算のやり方を小3の例題で

小3で最初に出てくるのは、23×4 のような2桁×1桁です。

学習指導要領の解説では、23 を 20 と 3 に分けて考えることが、筆算の仕方につながると説明されています。

百の位十の位一の位
繰り上がり1
23
×4
答え92

3×4=12 で、一の位に 2、十の位へ 1 を繰り上げます。2×4=8 に 1 を足して 9。答えは 92 です。

2桁×2桁は 23×45 で見てみましょう。45 を 40 と 5 に分けて、2段に分けて書きます。

千の位百の位十の位一の位
23
×45
23×5115
23×4092
答え1035

23×5 は 115、23×40 は 920 です。2段目は一の位を空けて、十の位から書きます。

115+920 で、答えは 1035 です。

掛け算の筆算の手順は掛け算の筆算のやり方でくわしく紹介しています。

割り算の筆算を3年生で習う?

ここは迷う方が多いところですよね。

3年生の学習指導要領で習う割り算は、割る数と商がどちらも1桁の割り算と、簡単な場合の2桁÷1桁です。3年生の割り算の内容には「筆算」という言葉はありません。

解説には、80÷4 や 69÷3 のような簡単な2桁÷1桁の例が出てきます。

例考え方答え
80÷480 を 10 のまとまり8個とみて、8÷4=2。10 のまとまりが2個20
69÷369 を 60 と 9 に分けて、60÷3=20、9÷3=323

3年生の割り算の筆算のやり方を聞かれたら、まずはこの「分けて考える」やり方で十分です。

教科書によっては、3年生のうちに筆算の形を見せることもあります。学校で習った書き方があれば、それに合わせてください。

学年ごとに筆算でできるようになることと家で先にやっておくことを並べた図解

筆算4年生・5年生は割り算の筆算と小数の筆算へ

4年生では、いよいよ割り算の筆算を習います。小数の筆算も本格的に始まります。

4年生の要点

割り算の筆算は何年生かと聞かれたら、4年生です。割る数が1桁・2桁、割られる数が2桁・3桁までの割り算を、筆算で計算します。

割り算の筆算は何年生?いつ習う?

割り算の筆算をいつ習うかは、学習指導要領では4年生です。

4年生の内容には「除数が1位数や2位数で被除数が2位数や3位数の場合の計算」と、その筆算の仕方が書かれています。

解説で例に出ている 72÷3 を、手順表で追ってみましょう。

手順すること式ノートに書く数
たてる7の中に3がいくつ入るか7÷3=2 あまり 1商の十の位に 2
かける3×23×2=67 の下に 6
ひく7から6をひく7−6=11
おろす一の位の2をおろす1 と 2 で 1212
たてる12の中に3がいくつ入るか12÷3=4商の一の位に 4
かける・ひく3×4 をひく3×4=12、12−12=0あまりなし

答えは 24 です。

解説には、962÷4 のような3桁÷1桁や、98÷23・171÷21 のような2桁で割る割り算も例として出てきます。

例種類答え
962÷43桁÷1桁240 あまり 2
98÷232桁÷2桁4 あまり 6
171÷213桁÷2桁8 あまり 3

「たてる・かける・ひく・おろす」の流れは割り算の筆算のやり方で、2桁で割る時の商の立て方は2桁で割る割り算の筆算で紹介しています。

小数の足し算・引き算と、小数×整数

小数の筆算も、4年生で範囲が広がります。

3年生では小数第一位までの足し算・引き算でしたが、4年生では小数第二位まで(100分の1の位まで)になります。小数に整数をかける計算、小数を整数で割る計算もこの学年です。

学習指導要領の解説では、3.7+2.48 の筆算で、末尾をそろえてしまう間違いが多いと書かれています。

一の位小数点小数第一位小数第二位
繰り上がり1
3.70
+2.48
答え6.18

小数点の位置をそろえて、3.7 の空いている位に 0 があると考えます。答えは 6.18 です。

よくある失敗

小数の足し算で、数字の右端をそろえて書いてしまうことがあります。整数の筆算では右端をそろえるので、その癖が出やすいんです。小数は「小数点をそろえる」と一言かけてみてください。

5年生は小数の掛け算・割り算

5年生では、小数をかける計算、小数で割る計算を習います。

5年生の要点

かける数・割る数が小数になります。整数の筆算と同じように計算して、最後に小数点の位置を決めるのが5年生の大事なところです。

学習指導要領の解説には、120×2.5 を考える時に、2.5 を 10 倍して 120×25 を計算し、最後に 10 で割る考え方が出てきます。

120×25 は 3000 です。これを 10 で割って、120×2.5=300 になります。

この考え方が、筆算で小数点を動かす理由につながっています。

『割り算の筆算は5年生でもやるの?』と聞かれたら、答えははいです。

4年生で習った割り算の筆算を土台に、5年生では小数で割る割り算の筆算に進みます。小数の筆算は小数の筆算のやり方や小数の割り算の筆算でくわしく紹介しています。

2年生から5年生まで、家で先にやっておくと楽になること

ここからは、学年の一覧を「家で何をしておくと楽か」の目線で見直してみます。

『先取りで筆算を教えたほうがいいの?』と迷う方も多いはずです。

結論から言うと、筆算のやり方そのものより、その手前の力を固めておくほうが効きます。

この章の結論

各学年の筆算は、ひとつ前の学年の計算が土台です。やり方の先取りより、土台の計算をすらすらにしておくと、新しい筆算に入った時のつまずきが減ります。

学年筆算でできるようになること家で先にやっておくと楽になること
1年生(筆算はまだ)1桁どうしの足し算・引き算10 になる組み合わせを言える。数字を丁寧に書く
2年生2桁の足し算・引き算の筆算繰り上がりのある1桁の足し算。九九を声に出す
3年生3桁・4桁の足し算・引き算。掛け算の筆算九九を逆からも言える。10 や 100 のまとまりで数を見る
4年生割り算の筆算(割る数1桁・2桁)。小数第二位までの足し算・引き算「九九の段で、いちばん近い数」を探す練習
5年生小数の掛け算・割り算10 倍、10 分の 1 にすると小数点がどう動くか

例えば2年生なら、「8 と 7 で 15」がすぐ出るかどうかで、繰り上がりの筆算の楽さが大きく変わります。

4年生の割り算の前なら、「27 は 4 の段だと何の近く?」のような問いかけが効きます。4×6=24 と 4×7=28 の間だ、と気づけると「たてる」がぐっと楽になります。

学年が上がる前の確認リスト
  • 繰り上がりのある1桁の足し算を、指を使わずに言える
  • 九九を、上からでも下からでも言える
  • 位をそろえて、マス目に1つずつ数字を書ける
  • 答えのだいたいの大きさを、計算の前に言える

見積りの力は、どの学年でも役に立つ

学習指導要領では、2年生から計算の結果の見積りに配慮することが書かれています。

3年生の解説には、19×6 は 20×6=120 より小さくなる、という見積りの例が出てきます。

筆算の答えを出す前に「だいたい 100 くらい」と言えると、桁を間違えた時に自分で気づけるんです。

割り算の筆算は「各段階の意味」も大切

国立教育政策研究所の令和5年度全国学力・学習状況調査(小学校算数 3(4))では、66÷3 の筆算について、図をもとに商の十の位にあたる式を選ぶ問題が出ました。

この問題の正答率は 47.8%(全国の公立校の平均)でした。報告書では、筆算の各段階の商の意味を考えることに課題がある、とまとめられています。

手順を覚えるだけでなく、「十の位に書いた 2 は、本当は 20 のこと」と話しておくと、意味のつながりが見えやすくなります。

出典は国立教育政策研究所 令和5年度 全国学力・学習状況調査 報告書 小学校算数です。

家で教える時の声のかけ方は、筆算の教え方も参考にしてみてください。

家で筆算を練習するなら、学年に合わせた教材も選べる

学年が分かったら、次は『家でどう練習させよう?』が気になりますよね。

教科書の流れに合わせて練習したいなら、教科書に準拠した家庭学習教材を使う方法もあります。

例えば天神(株式会社タオ)の小学生版は、教科書準拠のパソコン教材です。Windows 11搭載のパソコンで使い、学習中のインターネット接続は不要と公式サイトで案内されています。

1学年1教科から選べて、ほぼすべての問題にヒントと解説がついています。プリントして紙でも解けるので、筆算をノートで練習したい時にも使えます。

練習の方法向いている場面
学校の宿題・教科書の問題授業で習ったことを、その日のうちに確かめたい
市販のドリル・プリント同じ形の問題をくり返し解いて、手順を体に入れたい
教科書準拠の家庭学習教材学校の進み方に合わせて、ヒントや解説つきで練習したい
無学年式のオンライン教材学年をさかのぼって、つまずいた所から学び直したい

どの方法が合うかは、お子さんの性格や家庭の時間の取り方によって変わります。

天神は資料請求した人限定で無料体験ができると公式サイトで案内されています。合うかどうかは、資料や無料体験で確かめてみてください。

家庭学習教材

教科書に合わせた問題で、家での練習を続けてみる

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家庭学習教材の違いは筆算を家庭学習教材で練習するならで比べています。

筆算の学年でよくある相談

ここでは、筆算の学年について知恵袋でよく見かける相談を、要約して答えていきます。

この章について

質問は要約しています。答えは学習指導要領の学年配当をもとにしていて、学校や教科書によって前後することがあります。

相談1 掛け算と割り算は、それぞれ何年生で習う?

掛け算と割り算を習うのは何年生だったか、という相談です。

『自分の頃と変わっていない?』と気になりますよね。

今の学習指導要領では、九九は2年生、掛け算の筆算は3年生です。割り算は3年生から始まり、割り算の筆算は4年生で習います。

計算始まる学年筆算を習う学年
掛け算2年生(九九)3年生
割り算3年生(割る数と商が1桁)4年生

相談2 塾の宿題に難しい割り算の筆算が出た。何年生で習う内容?

塾の宿題でむずかしい割り算が出て、そもそも何年生で習う内容なのか知りたい、という相談です。

割り算の筆算は、学習指導要領では4年生です。割る数が2桁の割り算もここに入ります。

もし問題が小数で割る割り算なら、5年生の内容です。

『学校より先に進んでいるのかも』と思ったら、まず問題の割る数と割られる数の桁を見てみてください。

問題の形学習指導要領の学年
2桁÷1桁、3桁÷1桁4年生
2桁÷2桁、3桁÷2桁4年生
小数÷整数4年生
整数や小数÷小数5年生

相談3 掛け算の筆算は3年生の何月ごろに習う?

掛け算の筆算は3年生の何月ごろか、という相談です。

学習指導要領で決まっているのは学年までで、何月に習うかは書かれていません。教科書や学校の年間の計画によって違います。

確かめたい時は、教科書の目次を見るか、学校からの学習予定のお便りを見るのが確実です。

相談4 3桁の筆算はできるけれど、暗算ではまだできない

新しく3年生になる子が、3桁の足し算・引き算を筆算ではできるけれど暗算ではできない、という相談です。

実は、それで心配いりません。3桁の足し算・引き算は、筆算で計算できるようになるのがねらいです。

3年生の解説では、暗算で扱う「簡単な計算」は2桁に1桁をかける程度の掛け算、と書かれています。

3桁どうしの暗算は、学校で求められている範囲より先の話なんです。

よくある質問

筆算は何年生で習うのですか?

学習指導要領では2年生の足し算・引き算から筆算を習います。3年生で掛け算、4年生で割り算の筆算、5年生で小数の掛け算・割り算へと進みます。

筆算はいつから練習させればいいですか?

学校で習うのは2年生からです。それより前は、筆算のやり方より、繰り上がりのある1桁の足し算や10の組み合わせなど、筆算の土台になる計算をすらすらにしておくと楽になります。

割り算の筆算は3年生で習いますか?

学習指導要領の3年生の割り算に「筆算」という言葉はなく、筆算の仕方は4年生の内容です。教科書によっては3年生で筆算の形を見せることもあるので、学校で習った書き方に合わせてください。

4年生で掛け算の筆算は習いますか?

整数の掛け算の筆算は3年生の内容で、4年生に新しい項目はありません。4年生で習うのは、小数に整数をかける計算です。

まとめ

この記事の要点
  • 筆算は2年生の足し算・引き算から始まり、1年生ではまだ習わない
  • 掛け算の筆算は3年生、割り算の筆算は4年生で習う
  • 小数は3年生で小数第一位、4年生で小数第二位まで、5年生で小数の掛け算・割り算
  • 何月に習うかは教科書や学校の計画で違う
  • 家では、やり方の先取りより土台の計算をすらすらにしておくと楽になる
筆算ドットコム

筆算ドットコム 編集部

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