当サイトは文部科学省の学習指導要領や国立教育政策研究所の調査など公的機関の情報と、教材・サービスの公式サイトの公開情報をもとに編集部が独自に執筆しています。教え方や書き方は学校・教科書によって違うことがあるため、学校で習った方法も大切にしてください。記事内には広告を含む場合があります。
くもんのプリントに筆算が出てきて、『学校で習う前なのに、家でどう見てあげればいいの?』と迷っている方も多いはずです。
結論から言うと、くもん(公文式)の割り算の筆算は、公式の教材見本ではC教材で2けた÷1けた、D教材で商が2けた以上のわり算として出てきます。
この記事では、公文式の教材の流れを学習指導要領の学年と並べて比べ、家での練習の考え方を紹介します。書き方の細かな決まりは、通っている教室の先生に確かめるのがいちばんです。
くもんの筆算はどの教材で出てくる?先に結論
公文式の公式サイトの教材見本では、B教材で足し算・引き算の筆算、C教材で2けた×1けたと2けた÷1けた、D教材で2けた×2けたと商が2けた以上のわり算が出てきます。
公文式の算数・数学教材は、6AからOまで、さらにXPからXTまで細かく分かれています。
公式サイトによると、算数・数学教材は計5,000枚に細分化されたスモールステップの構成です(2025年5月時点・日本の場合)。
筆算に関係するのは、主にA教材からD教材のあたりです。
| 教材 | 公式の教材見本に出てくる内容 | 公式に書かれているねらい |
|---|---|---|
| A教材 | たしざん(例 たして18まで)、ひきざん(例 ひく1) | たし算・ひき算の暗算力を高め、B教材の筆算へ進む力をつける |
| B教材 | 和100までのたし算、2けたのたし算、3けたのひき算など | たし算・ひき算の筆算の力をつけ、C教材へ進める力をつける |
| C教材 | 2けた×1けた、2けた÷1けた | かけ算・わり算の基礎的な計算力を身につけ、D教材へ進める力をつける |
| D教材 | 2けた×2けた、商2けた以上のわり算、約分 | 2けたのわり算を身につけ、分数に馴染む |
出典は公文教育研究会の公式サイト「公文式算数・数学教材の一覧」と各教材の見本ページです(確認日 2026年10月11日)。
『くもんの筆算って、学校と同じやり方なの?』と気になりますよね。
公式サイトに書かれているのは、どの教材で何を学ぶかと、そのねらいまでです。筆算をどんな書き方で進めるかの細かな決まりは、公式ページでは確認できませんでした。

「筆算くもん」で気になりやすい3つのこと
くもんの筆算について、保護者の方からよく出る疑問は、だいたい次の3つです。
- 割り算の筆算は、どの教材で出てくるのか
- 学校で習う学年と比べて、どのくらい先なのか
- 家で見る時に、学校の書き方とどちらに合わせればいいのか
この記事では、この3つに順に答えていきます。
公文式の教材と学校の学年を並べると、筆算はどこで出てくる?
ここでは、公文式の教材の流れと、文部科学省の学習指導要領の学年配当を並べてみます。
どちらが良い、という比べ方ではありません。同じ「筆算」が、それぞれどの順番で出てくるかを見るための表です。
公文式は計算を少しずつ積み上げる教材の順番、学校は学年ごとの学習指導要領の順番で進みます。並べてみると、同じ内容でも出てくる順番や区切り方が違うことが分かります。
| 計算の内容 | 公文式で出てくる教材(公式の見本) | 学習指導要領で筆算を習う学年 |
|---|---|---|
| 2けたの足し算・引き算の筆算 | B教材 | 2年生 |
| 3けたの引き算の筆算 | B教材(3けたのひき算など) | 3年生 |
| 2けた×1けたの掛け算 | C教材 | 3年生 |
| 2けた×2けたの掛け算 | D教材 | 3年生 |
| 2けた÷1けたの割り算 | C教材 | 4年生(3年生では簡単な場合の計算の仕方を知る) |
| 商が2けた以上の割り算 | D教材 | 4年生 |
学習指導要領の出典は文部科学省 小学校学習指導要領(平成29年告示)です。
学校の学年ごとの流れは、筆算は何年生で習う?でくわしく紹介しています。
公式の「学年相当の目安」も見ておく
公文式の公式サイトには、教材と学年のおおよその目安が載っています(2024年10月現在と注記あり)。
| 学年 | 公式サイトの目安の教材 |
|---|---|
| 幼児 | 6A〜3A |
| 小学1・2年生 | 3A〜C |
| 小学3・4年生 | B〜E |
| 小学5・6年生 | D〜F |
| 中学校以上 | G〜XT |
公式でも「おおよその目安」とされています。学校よりやさしい教材から始めたり、くり返し学習したりすることもある、と案内されています。
『うちの子は目安より前の教材だけど大丈夫?』と心配になる方もいるかもしれません。
ただ、公式自体が、やさしい所から始めてくり返す進め方を案内しています。教材の位置だけで、良い悪いを決めなくて大丈夫です。
公文式の算数・数学教材は「あえて代数計算に絞っています」と公式サイトで説明されています。文章題や図形は学校の授業で扱う、という役割の違いと考えると分かりやすいです。
くもんの筆算のやり方:足し算・引き算(B教材のあたり)
B教材で出てくる足し算・引き算の筆算を、一般的な筆算のやり方で見てみます。
くもんの教室で習った書き方がある時は、そちらに合わせてください。ここで紹介するのは、学校でも使われる基本の形です。
足し算・引き算の筆算は、位をそろえて縦に書き、一の位から順に計算するのが基本です。繰り上がり・繰り下がりの書き方だけ、家と教室でそろえておくと混乱しにくくなります。
2けたの足し算の筆算
公文式の公式サイトでは、たし算の筆算ができるようになるには、1けたどうしのたし算の力を高めることが必要だと説明されています。
例えば 38+45 なら、こうなります。
| 十の位 | 一の位 | |
|---|---|---|
| 繰り上がり | 1 | |
| 3 | 8 | |
| + | 4 | 5 |
| 答え | 8 | 3 |
一の位の 8+5 は 13 です。3 を書いて、1 を十の位に繰り上げます。
十の位は 3+4+1 で 8。答えは 83 です。
ここで 8+5=13 がすぐ出るかどうかが、筆算の速さを左右するんです。
公文の引き算の筆算(3けたのひき算)
公文の引き算の筆算でつまずきやすいのは、十の位が0の時の繰り下がりです。503−178 で見てみましょう。
| 百の位 | 十の位 | 一の位 | |
|---|---|---|---|
| 繰り下がり後 | 4 | 9 | 13 |
| 5 | 0 | 3 | |
| − | 1 | 7 | 8 |
| 答え | 3 | 2 | 5 |
一の位の 3 から 8 はひけません。十の位が 0 なので、百の位から 1 を借りて十の位を 10 にし、そこから一の位へ 10 を渡します。
一の位は 13−8 で 5、十の位は 9−7 で 2、百の位は 4−1 で 3。答えは 325 です。
十の位が 0 の時に、0 を 9 に直し忘れて、十の位を 0−7 のまま止まってしまうことがあります。借りた後の数を、上に小さく書く習慣をつけておくと見直しやすくなります。
繰り下がりのくわしい手順は引き算の筆算のやり方で紹介しています。
公文の筆算は左から計算する?
『くもんの筆算は左から計算すると聞いたけど、本当?』という声を見かけることがあります。
結論から言うと、公文式の公式サイトの算数・数学のページや、よくある質問のページでは、そうした説明は確認できませんでした。
つまり、公式では確認できない話です。気になる時は、通っている教室の先生に「筆算はどの順番で計算するように見ればいいですか」と聞いてみてください。
| 気になること | 公式サイトで確認できたこと | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 筆算を左から計算するのか | 確認できなかった | 教室の先生に聞く |
| 途中式を書くかどうか | 確認できなかった | 教室の先生に聞く |
| 暗算を大事にしているか | A・2A教材のねらいに「暗算力」とある | 公式の教材見本を見る |
| 筆算はいつ出てくるか | B教材のねらいに「筆算の力」とある | 公式の教材見本を見る |
学校の筆算は、一の位から順に計算するのが基本です。
もしお子さんが上の位から計算していて、答えが合っているなら、まずは教室と学校それぞれで習った書き方を聞いてから声をかけても遅くありません。
上の位から計算する考え方そのものについては、そろばんと筆算の違いでも触れています。
公文の掛け算の筆算と、くもんの割り算の筆算(C・D教材のあたり)
C教材とD教材で出てくる掛け算・割り算を、一般的な筆算の形で解いてみます。
掛け算の筆算は一の位からかけて繰り上がりを足す、割り算の筆算は「たてる・かける・ひく・おろす」をくり返す、が基本の流れです。
公文の掛け算の筆算のやり方(2けた×1けた)
37×6 で見てみましょう。
| 百の位 | 十の位 | 一の位 | |
|---|---|---|---|
| 繰り上がり | 4 | ||
| 3 | 7 | ||
| × | 6 | ||
| 答え | 2 | 2 | 2 |
一の位は 7×6 で 42。2 を書いて、4 を十の位へ繰り上げます。
十の位は 3×6 で 18、繰り上がりの 4 を足して 22。答えは 222 です。
- 九九の答えの、どちらの数字を書いてどちらを繰り上げるか分かっているか
- 繰り上がりの数を、次の位のかけ算の後に足しているか
- 繰り上がりの小さい数を、決まった場所に書いているか
2けた×2けた(D教材)
24×13 では、13 を 10 と 3 に分けて、2段に分けて書きます。
| 百の位 | 十の位 | 一の位 | |
|---|---|---|---|
| 2 | 4 | ||
| × | 1 | 3 | |
| 24×3 | 7 | 2 | |
| 24×10 | 2 | 4 | |
| 答え | 3 | 1 | 2 |
24×3 は 72、24×10 は 240 です。2段目は一の位を空けて、十の位から書きます。
72+240 で、答えは 312 です。
くもんの割り算の筆算(2けた÷1けた)
C教材に出てくる2けた÷1けたを、84÷3 で解いてみます。
| 手順 | すること | 式 | ノートに書く数 |
|---|---|---|---|
| たてる | 8の中に3がいくつ入るか | 8÷3=2 あまり 2 | 商の十の位に 2 |
| かける | 3×2 | 3×2=6 | 8 の下に 6 |
| ひく | 8から6をひく | 8−6=2 | 2 |
| おろす | 一の位の4をおろす | 2 と 4 で 24 | 24 |
| たてる | 24の中に3がいくつ入るか | 24÷3=8 | 商の一の位に 8 |
| かける・ひく | 3×8 をひく | 3×8=24、24−24=0 | あまりなし |
答えは 28 です。
商が2けた以上の割り算(D教材)
D教材には、商が2けた以上のわり算が出てきます。756÷6 で見てみましょう。
| 手順 | すること | 式 | ノートに書く数 |
|---|---|---|---|
| たてる | 7の中に6がいくつ入るか | 7÷6=1 あまり 1 | 商の百の位に 1 |
| かける・ひく | 6×1 をひく | 6×1=6、7−6=1 | 1 |
| おろす | 十の位の5をおろす | 1 と 5 で 15 | 15 |
| たてる | 15の中に6がいくつ入るか | 15÷6=2 あまり 3 | 商の十の位に 2 |
| かける・ひく | 6×2 をひく | 6×2=12、15−12=3 | 3 |
| おろす | 一の位の6をおろす | 3 と 6 で 36 | 36 |
| たてる・かける・ひく | 36の中に6がいくつ入るか | 36÷6=6、6×6=36、36−36=0 | 商の一の位に 6 |
答えは 126 です。確かめ算は 6×126=756 で、割られる数に戻ります。

割り算の筆算の流れは、割り算の筆算のやり方でもくわしく紹介しています。
くもんの宿題を家で見る時の考え方
ここからは、家でくもんの筆算のプリントを見る時の考え方です。
公式サイトでは、学習の流れが「教室で教材を学習、採点、間違いを訂正して100点にする、宿題を持ち帰る」と案内されています。宿題は通常1教科20〜30分程度で、調整もできるそうです。
家での役割は、教え直すことより「100点にする直し」を気持ちよく続けられるように見守ることです。書き方で迷ったら、自己流で教える前に教室に聞くと、子どもが混乱しにくくなります。
- 先に時間と枚数を子どもと確かめる
- 解き終わったら、まず本人に見直しをしてもらう
- 間違いは「どの位で止まったか」だけ伝える
- 書き方で迷ったら、その場で教えず教室に聞く
- 直して100点になったら、その場でほめる
例えば、割り算の筆算で商の位置がずれている時は、こんな声かけが使えます。
「この 2 は、何の位の上に書くんだっけ?」
「8 の上だね。」
答えを言うより、位置を聞くほうが、子どもが自分で気づきやすいんです。
学校の筆算とくもんの筆算、家ではどちらに合わせる?
『学校の書き方と違ったら、どっちに合わせればいい?』と迷いますよね。
おすすめは、場面ごとに分けることです。
- 学校で習った書き方に合わせる
- 繰り上がりの書く場所も学校の形にする
- 分からない時は担任の先生に聞く
- 教室で習った進め方に合わせる
- 時間や枚数は教室の先生と相談する
- 書き方の疑問は教室の先生に聞く
答えが合っているなら、書き方の違いだけで叱る必要はありません。子どもにとっては「場面で使い分ける」くらいの感覚で十分です。
学年より先の筆算に進んでいる時
くもんの教材が学校の学年より先に進んでいて、学校でまだ習っていない割り算の筆算を家で解いている、ということもありますよね。
その時は、学校で同じ単元が始まった時に、教科書の書き方をもう一度一緒に見ておくと安心です。
学校では「なぜその手順になるのか」を図や式で説明することが多いので、手順を知っている子にとっても、意味を確かめるいい機会になります。
家での練習をもう少し増やしたい時
くもんの宿題とは別に、つまずいた単元だけ学び直したい、という時もあるはずです。
学年にとらわれずに前の単元に戻れる教材を使う方法もあります。
例えばすらら(株式会社すららネット)は、無学年方式のオンライン教材です。キャラクターによる対話型のレクチャーと、AI搭載型のドリルで1人でも進められる、と公式サイトで案内されています。パソコンやタブレットで学習でき、無料体験もあります。
くもんと並べて使うかどうかは、お子さんの時間や負担を見ながら決めてください。合うかどうかは、無料体験で一度確かめてみるのが近道です。
家庭学習教材
筆算でつまずく所を、アニメの授業で見直してみる
すららは、学年にとらわれずにさかのぼって学べる無学年式のオンライン教材です。キャラクターとの対話形式のレクチャーとAI搭載のドリルで、パソコンやタブレットから一人でも進められます。合うかどうかは無料体験で確かめられます。
無料体験すららの無料体験を見てみる(すららの公式サイトに移動します。最新の内容は公式サイトで確認してください)
家庭学習教材の違いは、筆算を家庭学習教材で練習するならで比べています。
くもんの筆算でよくある相談
知恵袋でよく見かける、くもんの筆算についての相談を要約して答えます。
質問は要約しています。公文式の指導方針にかかわる部分は、公式サイトで確認できたことだけを書いています。それ以外は教室の先生に確かめてください。
相談1 くもんで習った引き算の筆算のやり方が、学校と違う気がする
くもんを1年ほど続けている1年生の子の引き算の筆算のやり方が独特で、直したほうがいいか迷っている、という相談です。
『変な癖がついたのでは?』と心配になりますよね。
まずは、答えが合っているかを見てみてください。答えが合っているなら、急いで直さなくても大丈夫です。
そのうえで、2年生で学校の筆算が始まったら、学校の書き方を一緒に確かめておきましょう。くもんで習った進め方そのものについては、教室の先生に「家ではどう見ればいいですか」と聞くのがいちばん確実です。
相談2 標準完成時間に間に合わせるには、途中式を書かないほうがいい?
自宅でくもんをしていて、途中式を書いていると標準完成時間に間に合わないのでは、という相談です。
途中式を書くかどうかについて、公文式の公式サイトでは方針を確認できませんでした。
ここは家で決めてしまわずに、教室の先生に相談するのが安心です。
| 迷っていること | 家でできること | 教室に聞くこと |
|---|---|---|
| 途中式を書くかどうか | 今どこで時間がかかっているかを見ておく | 途中式の扱いと、時間の目安 |
| 時間に間に合わない | 1枚にかかる時間を測っておく | 枚数や教材の調整ができるか |
| 間違いが多い | どの位で間違えたかをメモする | 戻って練習したほうがいいか |
公式サイトにも、宿題の量は調整できると書かれています。時間に追われてつらそうなら、量の相談から始めてみてください。
相談3 そろばんとくもんの算数を両方しても大丈夫?
そろばんを習っている1年生の子に、くもんの算数も始めさせて大丈夫か、という相談です。
両方を同時に続けるかどうかは、子どもの負担や家庭の時間次第です。どちらかが合わない、と決めつける必要はありません。
ひとつ気をつけたいのは、計算の進め方が場面で違うことです。そろばんと筆算では、数の置き方や計算の順番が違います。
混乱している様子があれば、「今はどっちのやり方?」と声をかけて、場面を分けてあげると落ち着きやすいです。
よくある質問
くもんの割り算の筆算は、どの教材で出てきますか?
公文式の公式サイトの教材見本では、C教材に2けた÷1けた、D教材に商が2けた以上のわり算が出てきます。教材の進み方は子どもによって違うので、くわしくは教室で確かめてください。
くもんの筆算のやり方は学校と同じですか?
公式サイトに書かれているのは、どの教材で何を学ぶかとそのねらいまでで、筆算の書き方の細かな決まりは確認できませんでした。学校の宿題では学校の書き方、くもんのプリントでは教室で習った進め方に合わせると混乱しにくくなります。
公文の筆算は左から計算するのですか?
公文式の公式サイトやよくある質問のページでは、筆算を左から計算するという説明は確認できませんでした。気になる時は、通っている教室の先生に確かめてみてください。
くもんの宿題はどのくらいの時間ですか?
公式サイトでは、宿題は通常1教科20〜30分程度で、調整も可能と案内されています。
まとめ
- 公式の教材見本では、B教材で足し算・引き算の筆算、C教材で2けた×1けたと2けた÷1けたが出てくる
- D教材には2けた×2けたと、商が2けた以上のわり算が出てくる
- 学校の学年配当と並べると、同じ内容でも出てくる順番や区切り方が違う
- 「左から計算する」「途中式を書かない」は公式では確認できないので、教室に確かめる
- 家では、場面ごとに学校と教室の書き方を使い分けると混乱しにくい





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